俺節に行ってきました

5月28日から安田章大主演舞台、俺節が開幕しました。

「まあ当たるやろ」なんて能天気に過ごしていた私は見事に全滅し、ナチュラルに涙を流して悲しんだ日が懐かしい。優しい人に囲まれ、たくさんの方にお声掛けいただき、俺節を観劇させていただくことができました。本当に本当にありがとうございました( ; ; )

 

 

安田くんの舞台に行くのは初めてだったので、私が何故か緊張。ネタバレを必死に回避しながら、私的初日の6月8日を迎え、2日間にわたって3公演連続で観劇させて頂きました。

ここからはネタバレせずに私の感じた俺節を話していきたいと思います。

 

 

 

まず、話のあらすじや相関図、キャラクター紹介はネットで見てください。

http://www.orebushi.com/1

と、言いながらも軽く紹介しながら書きます。

 

安田章大演じる海鹿耕治は歌しかない男。津軽から上京して、歌で戦っていく男だった。

初日は2階席から観劇させていただいたのだけれど、そこからでも安田くんが痩せていたのは分かった。大きな背広のせいだけではない、痩せているというより、こけていた。最初に安田くんが登場したシーンでは、髪の毛が少し茶色がかっているけど根元だけ黒いのなーなんて思いながら安田くんを見ていた。

それなのに、安田くんのセリフに合わせて舞台タイトルが映し出された瞬間に私は涙が止まらなくなった。理由はよく分からない。「安田章大が生きている」「待ちに待った俺節を見ることが出来ている」きっとそれもあるけれど、そうじゃない。ただただコージの声が心に響いた。始まった瞬間から安田章大は海鹿耕治になっていた。

 

 

エイタメ冬で散々宣伝してきたので、ご理解いただけると思うのですが、演歌が盛りだくさんなわけです。正直知らない曲のほうが多かったけど、それでもコージの歌は初めから知っていたかのように、何度も大切に聴いてきた歌のように心に響いた。歌を歌うときのコージの目と表情には何度も引き込まれた。遠くの席ならば是非オペラグラスを用いてでも観て欲しい。あの目と表情と歌声は息が止まるかと思うほどに力強い。

WSで見た方や観劇された方はわかるかもしれないけれど、この舞台はエネルギーが凄い。これだけ全力でいたら5キロ痩せるわ…と思うほどに、コージは歌に対するエネルギーが凄まじい。普段はどこかふわってしていて、あがり症の青年なのに、歌を歌うと、一瞬でコージは変わる。正直、観てもらわないと伝わらないかもしれない。要は観て欲しい。

 

 

ネタバレをしないとなると書けることが限られるので、語彙力と表現力の足りなさに悔しくなる…が、続けます。ごめんなさい。

 

 

 

悲しいけれど、私は関ジャニ∞をデビュー当時を知らない。友達の話や関ジャニ∞自身が話すこと、あとはネットの情報でしか知らない。だから、ジュニア時代も松竹時代も知らなければ、47だってDVDで観て知った。ライブなんてJBからのド新規である。しかし、あるシーンでは海鹿耕治と関ジャニ∞の境遇が似ていて、それに対する構え方も似ていて、また涙が流れた。このシーンを観たときに、テレビガイドpersonで「負けることが普通な気がする。負け続けた人生でもあるから。」と語っていた安田章大がみえた。俺節を観ていて、初めて安田章大がみえた瞬間だった。不器用なのにどこか頑固で隙がある、そして真っ直ぐなコージを演じるのは安田章大しかいないと思った。

 

 

 

俺節に欠かせないのはコージに関わるあたたかい登場人物たち。コージの歌を誰より理解するオキナワ(福士誠治)は悪になりきれない陽気なひとで、何があってもずっとコージを信じている。オキナワもコージと似ていて、不器用な生き方をしている。私はオキナワが好きだ。

コージと恋に落ちるテレサ(シャーロット・ケイト・フォックス)はまずスタイルがいい。オペラグラスでおっぱいばかり見ていたことを許して欲しい。片言の日本語ながら、コージと愛を育むところは愛おしい。テレサもまたコージに似ている。そして伸びのある歌声がたまらなく素敵だ。

演歌の師匠である北野波平や流しの大野、みれん横丁にいる皆さんも、コージを支える大切な存在で、全員もれなく愛おしい。俺節に登場する方々は、みんなどこか不器用で真っ直ぐ。みれん横丁は廃れているように見えるかもしれないけれど、そこにいるひとはどこまでもあたたかかった。

 

 

 

顔が真っ赤になったり、咳き込んでしまったり、声が裏返ったり、掠れてしまったり、汗なのか涙なのか分からないほどにびしょ濡れになったり、どの場面を切り取っても海鹿耕治は真っ直ぐで全力だった。

安田くんが憑依型ということは何度も聞いたことがあったけれど、この目でしっかりそれを感じ取った。安田章大であることを忘れるくらい海鹿耕治だった。安田章大は今、海鹿耕治として生きている。

 

 

 

コージの歌は今でも頭の中で響いている。今日も多くの人の心に響いたのだと思うと、また涙が出そうになる。うまく伝わっているか不安だけれど、少しでも私が観た俺節が伝わっていますように。もしも少しでも気になる方がいるのなら、是非俺節を観て欲しい。ひとりでも多くの人にコージの歌を聴いて欲しい。

 

 

3時間半は時間だけ見るとすごく長いけれど、本当にあっという間に過ぎていきました。

(ただお尻が筋肉痛にはなっているし、帰りの飛行機は眠くて仕方なかったので、コージのエネルギーに体力を持ってかれたんだと思うことにします。年齢のせいじゃないはず…。)

 

 俺節を観ることが出来てよかった、海鹿耕治に出逢うことが出来てよかったと心から思える舞台でした。

今度またネタバレ編を書きますね。

 

へばぁ。